まちのランドマークに市民はどう関わることができるか

今年はクリスマスイブが土曜日になり、23日の天皇誕生日も含め、3連休の人も多いのではないだろうか。

多摩センターのイルミネーションも、いつも以上に盛り上がりを見せている気がする。
いつから始まったかもう忘れてしまったこのイベントも、すっかり多摩の冬の風物詩に。
おそらく、多摩センターをホームタウンとする人たちにとっては当たり前の光景であり、
パルテノン大通りの交差点にクリスマスツリーがないクリスマス自体が、考えられないんじゃなかろうか。

20161223_175431

そして、通りの名称にも冠された「パルテノン多摩」。
今年は、こちらでも市民参加型のイベントが開催された。
題して「パルテノン多摩に光のツリーを灯そう!」とな。

夕刻にパルテノン多摩のシンボルでもある大階段に集まって、
アイドルのコンサートやお祭りでおなじみの蛍光ペンライト(サイリウム)を持って、
クリスマスツリー形の人文字をつくって、
プロのカメラマンに撮影してもらう、という催し。

クリスマスアイテムを身につけていれば誰でも無料で参加できて、
さらに撮影した写真は後日受け取ることができる。
ドタ参もOKだったから、結局普通の格好でも大丈夫だったりする
(事前に申し込んだ人はクリスマスカードやクッキーがもらえるのだけど)。

100人の定員で予約を受け付けたら150人以上の応募があって、
さらに当日参加が50人ほどいたから、サイリウムはあっという間に完売御礼。

みんな大階段に腰かけたら、イベントの始まりです。
歌のゲスト、「2VOICE」のお二人は、元サーカスのメンバーだそうで歌唱力は抜群。
メインボーカルの原順子さんがリードし、パートナーの叶央介さんによるギターに合わせて、
誰もが一度は耳にしたことがあるクリスマスソングを唄います。

20161223_170750

原さんと叶さんが「僕たちは特等席にいるね」と言っていたけれど、
階段下から聴くみんなの歌声は、本当に素晴らしい。
制約がなくて、のびのびと声を出せるところって意外と少ないから。

場が温まったところで、ツリー型に人文字をつくります。
手にしているサイリウムの色に合わせて立ち位置を変えるのだけど、
みんなで同じ曲を唄った後だからか、みなさん揃ってスムーズに移動していて驚いた。

20161223_173736

その後、カメラマンさんの指示に合わせてサイリウムを動かしながら撮影してイベントは終了。
帰りは、階段の脇で出店していたmoi bakeryやHUGSY DONUTSのパンやドーナツをお土産に買い求める人たちも。

イベントの時間は正味1時間あるかないか。
でも、撮影を終えて階段を下りてくるみなさんの表情からは、軽い達成感と仲間意識のような温かさが感じられました。

主催のパルテノン多摩を運営する財団では、単独で自主的に市民参加型のイベントを催すのは初めての経験だったとか。
これって今の多摩市の姿を象徴していて、「与える」ことばかりを考えていたからだと思う。
でも今必要なことは、地域の人たちがパルテノン多摩を“自分たちのもの”と捉えるための意識づけ。
自分たちのための施設だって気づいたら、今話題になっている改修工事に対する見方もちょっと変わって来るのではなかろうか。

「多摩センターのランドマーク」としての認識は、おそらく高いと思う。
今度は、施設に対する“地に足の着いた感”をどれだけ高めていけるのか。
ヒントは、このイベントで見せた参加者たちのハーモニーにあるだろう。
今後の取り組みで、どれだけ市民を巻き込めるかどうかに注目したい。